歯周外科(エクストリュージョン)
主訴:被せ物が取れてしまった。
処置名:矯正的挺出(エクストリュージョン)、APF(歯肉弁根尖側移動術)
初診時年齢
54歳
診断名
う蝕3度(感染根管)、歯肉縁下う蝕
来院頻度
4〜8週間に1度
治療期間
矯正的挺出(3ヶ月挺出、3ヶ月固定)・APF6ヶ月
費用の目安
歯1本あたり5〜7万円程度
リスク
・臨床歯根(骨に埋まっている歯根)の量が減少する。
・歯牙の動揺度が大きくなることがある。
・外科的な侵襲が体に加わることとなる。
・歯冠高径が大きくなることがある。

この状態で補綴を行なっても、再度脱落したり、歯根破折を招いたり再度う蝕になるリスク、慢性的な歯肉炎を起こすリスクが非常に高い。
さらにブリッジの支台となるため、 通常の単独の歯よりも力がかかるため、そのリスクはさらに上がる。
仮歯を入れて、裏側からワイヤーを通し、ゴムで牽引(矯正学的挺出)を行う。
矯正学的挺出を行うことにより、その歯牙周囲の歯槽骨および歯肉も一緒に挺出してくる。
それを改善させる目的、 歯肉縁上に適切な健康歯牙を露出させる目的、歯周組織の生物学的幅径獲得、歯周ポケット除去のためにAPFを行う。
治癒後歯肉縁上に十分な量の健全歯質を得ることができた。